定期テスト前に親がやりがちなNG行動とその改善策―お子さんのやる気を引き出す関わり方とは?―

こんにちは、彦根市の数学専門個別指導マンツーマン授業学習塾、安澤数学塾の塾長の安澤正剛です。

 

 

定期テストが近づくと、多くの保護者の方は「少しでも点数を上げてほしい」と願い、ついお子さんの勉強に口を出してしまいます。

 

しかし、良かれと思ってかけた言葉が、実はお子さんのやる気を奪ってしまうことも少なくありません。

 

 

今回は、数学専門塾の視点から「定期テスト前に親がやりがちなNG行動」と「その改善策」を紹介します。

 

ほんの少し関わり方を変えるだけで、お子さんの勉強意欲がぐっと上がることもあるのです。

 

 

NG①:「まだやってないの?」「早く勉強しなさい」と言ってしまう

テスト前になると、机に向かわないお子さんを見てつい出てしまう言葉ですよね。

 

でも実はこの言葉、「やる気がない」と決めつけられたように感じて、反発心を生む原因になります。

 

 

特に思春期の中学生は、親からの指示や圧力に敏感です。

 

「言われたからやる」よりも、「自分でやろうと思ったからやる」という気持ちが勉強の持続力につながります。

 

 

改善策:

命令ではなく「共感+質問」に変えてみましょう。

 

たとえば

 

「テスト近いけど、どの教科が気になってる?」

 

「今日はどこまでやる予定なの?」

 

といった声かけにすることで、お子さん自身が考えて行動するきっかけになります。

 

 

NG②:「なんでこんな簡単なところ間違えるの?」と否定する

テスト勉強中、間違いを見つけるとつい叱りたくなります。

 

 

でも、間違いを責めると「どうせ自分はできない」とお子さんの自己肯定感を下げてしまいます。

 

 

特に数学では、「考え方は合っているけど途中でミスした」ケースも多く、

 

「何が理解できていないのか」を一緒に確認する姿勢が大切です。

 

 

改善策:

間違いを見つけたら、こう言ってみましょう。

 

「ここ惜しいね。どこで引っかかったと思う?」

 

「考え方は合ってるよ、もう一歩だね!」

 

と、努力やプロセスを認める声かけを意識するだけで、お子さんは「もっと頑張ろう」と前向きになれます。

 

 

NG③:テスト結果だけで評価してしまう

テストが返ってくると、「何点だった?」が最初の質問になりがちです。

 

しかし、点数だけを基準にすると、お子さんは**“結果しか見てもらえない”**と感じてしまいます。

 

 

本来テストは、「どこが理解できていて、どこが苦手か」を知るチャンスです。

 

点数よりも「前回よりも理解が深まった部分」「苦手克服の兆し」を見つけてあげることが大切です。

 

 

改善策:

テストが返ってきたときは、

 

「ここ、前よりもできるようになってるね」

 

「今回はこの単元が難しかったね。次にどう克服しようか」

 

といった過程を評価する言葉をかけましょう。

 

親が“努力のプロセス”を認めてあげることで、お子さんのやる気は持続します。

 

 

NG④:「自分の時はこうだった」と過去を持ち出す

「お母さんの時はもっと頑張ってた」「お父さんは部活もしてたけど勉強もできた」

 

つい比較したくなる気持ちはわかります。

 

でも、お子さんにとってそれはプレッシャーでしかありません。

 

 

今の中学生は、スマホやSNS、学校行事、塾や部活など、

 

親世代とはまったく違う環境で学んでいます。

 

“同じ物差し”で比べるのではなく、“今のお子さん”に合ったサポートが必要です。

 

 

改善策:

「お母さん(お父さん)の時はこうだった」ではなく、

 

「今のあなたならどうやって工夫できると思う?」

 

と、お子さんの意見を尊重する形に変えてみましょう。

 

対話を通じて、自分で解決策を見つける力が育ちます。

 

 

NG⑤:全部親が管理しようとする

「スケジュール立ててあげる」「今日やる内容を決めてあげる」

 

つい“親が主導”でやってしまうケースもよくあります。

 

一時的には効果がありますが、長期的には自分で考えて勉強する力が育ちません。

 

 

改善策:

お子さんが自分で計画を立てるように促しましょう。

 

「まず何から始める?」「どのくらい時間かかりそう?」

 

といった問いかけで、考える習慣が身につきます。

 

親は“管理者”ではなく、“伴走者”の立場でサポートするのが理想です。

 

 

まとめ:親の「関わり方」が、子どもの「勉強する姿勢」を変える

お子さんが勉強しないのは、決して「怠けている」からではありません。

 

「どう勉強したらいいか分からない」「やっても成果が出ないから不安」

 

そうした気持ちが、行動を止めていることが多いのです。

 

 

定期テスト前は、親も子もピリピリしがちですが、

 

そんな時こそ「見守る勇気」と「信じる姿勢」が、お子さんの力を引き出します。

 

 

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